核としての周辺

松井健 編著

生態人類学は、他の諸人類学とどこが違うのだろうか?一つは、今や文化人類学が突き放してしまったかのような、精密な民族誌-長期にわたる精緻なフィールドワーク-を通して、人々の生活を、その細かな襞にいたるまで記録することにある。そして二つ目は、そのフィールドを、あくまで「周辺」に求めるところにある。自然と関わり合って暮らす生き物としてのヒトの姿にこそ、人間社会の本質が見えると信じるからである。気鋭の若手研究者たちが「遠きところにこそ核心がある」とする生態人類学のエートスを示す。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 旗持ちとコンブ漁師-北の海の資源をめぐる制度と規範
  • 第2章 シシマチ(肉市)の技法
  • 第3章 台湾パイワンのイノシシ猟
  • 第4章 ジノ族村落の農耕・狩猟採集・家畜飼育-雲南少数民族の一九九〇年代の生産活動
  • 第5章 結節点地図と領域面地図、メラネシア海洋民の認知地図-ソロモン諸島マライタ島の事例から
  • 第6章 マイナー・サイエンスとしての生態人類学-ひとつの生態人類学論

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 核としての周辺
著作者等 小松 かおり
松井 健
竹川 大介
野林 厚志
阿部 卓
飯田 卓
書名ヨミ カク ト シテノ シュウヘン
シリーズ名 講座・生態人類学 6
出版元 京都大学学術出版会
刊行年月 2002.8
ページ数 224p
大きさ 22cm
ISBN 4876983305
NCID BA58314369
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全国書誌番号
20317513
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言語 日本語
出版国 日本
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