埴谷雄高と存在論 : 自同律の不快・虚体・存在の革命

鹿島徹 著

戦後文学のなかにあって、あたかも「魔の山」のごとく神秘に身を包んで屹立する埴谷雄高の文学。その難解な意匠と沈鬱な気分のうちに、いかなる思想的なポテンシャルがあったのか。「自同律の不快」という「前‐存在論的根本気分」のリアリティが、存在についての問いを読者の内に喚起し、「存在の革命」へと誘導する。そこに、埴谷雄高の文学の未完の可能性を見出し、同時にその隘路をも発見しようとする。「存在論」という切り口から埴谷文学の魅力と限界を鮮やかに画定し、新たな「精神のリレー」へと読者を誘う瞠目すべき埴谷雄高論。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 『死霊』の懐胎-獄中にて
  • 第2章 「存在への平手打ち」へ-『不合理ゆえに吾信ず』
  • 第3章 虚体論とその射程-初期の『死霊』から
  • 第4章 「存在論」の隘路
  • 第5章 死者の贖いの問題-"夢魔の世界"の意味するもの
  • 第6章 遺された『死霊』の可能性

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 埴谷雄高と存在論 : 自同律の不快・虚体・存在の革命
著作者等 鹿島 徹
書名ヨミ ハニヤ ユタカ ト ソンザイロン : ジドウリツ ノ フカイ キョタイ ソンザイ ノ カクメイ
シリーズ名 平凡社選書 209
出版元 平凡社
刊行年月 2000.10
ページ数 342p
大きさ 20cm
ISBN 4582842097
NCID BA48628644
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全国書誌番号
20125949
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言語 日本語
出版国 日本
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