本書の目的は、第一に、地域と連携した「総合的な学習」を展開するために有効な、一般的な地域調査(調べ活動)の方法をとらえることである。とりわけ地域調査(調べ活動)の主たる内容は、地域施設の活用方法、地域人材の活用方法、地域の中での多様なテーマ・素材の設定方法、インターネット文献検索・読書推進方法、である。これらの方法を、第一部で記している。第二の目的は、「総合的な学習」を支える地域の役割をとらえるとともに、地域と学校の連携をコーディネイトする行政や学校の役割をとらえることである。とりわけ社会教育や首長部局との連携を図る地方教育委員会の役割や学校管理職の役割が大きい。これらの行政や管理職が果たすべき役割を、第二部で記している。
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