現代資本主義において管理者、技師・技術者、事務・販売労働者などいわゆる職員層・ホワイトカラーが質・量的に増大している。この間にホワイトカラーについての研究が重要視されてきた。しかし、生産と事務のオートメーションの発展による職員層を構成するそれぞれの部類の質・量的変化とその役割・状態の変化について研究されるべき領域を多く残している。本書は、このホワイトカラーの形成・増大とその階層文化についての研究の一環として、1960年代から80年代に至る企業における技術発展、とりわけオフィス・オートメーションとの関連でホワイトカラーの管理と労働の変化を理論的・実証的に解明することを試みたものである。
「BOOKデータベース」より