エッフェル塔試論

松浦寿輝 著

古典的な「表象」の崩壊に代わって「イメージ」の出現という出来事が成立する時点において、恐らくエッフェル塔とは、西欧の表象空間に起きたこの地の竣工の日付をこの認識論的断層の上に重ね合わせることが可能であるように思える。エッフェル塔の伝記を辿ってゆくとき、こうした「近代」的な「イメージ」の生成過程と、それを可能ならしめた文化的・社会的・政治的力学の諸条件が、或る模範的な姿で浮かび上がってくる。近代と表象とをめぐるさまざまな問題を体現した特権的な塔を透徹した論理と輝かしくも華麗なエクリチュールで徹底的に読み解く記念碑的力作。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 序章 「無用性」の美学のために
  • 第1部 三百メートルの鉄塔
  • 第2部 階級と地政学
  • 第3部 相似・反復・投射
  • 終章 「近代」あるいは未了の空位期

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 エッフェル塔試論
著作者等 松浦 寿輝
書名ヨミ エッフェルトウ シロン
シリーズ名 ちくま学芸文庫
出版元 筑摩書房
刊行年月 2000.2
ページ数 540p
大きさ 15cm
ISBN 4480085416
NCID BA45721097
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全国書誌番号
20050167
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言語 日本語
出版国 日本
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