幕藩制的秩序と御家騒動

福田千鶴 著

近世前期に生じた御家騒動の特徴の一つには、幕府権力の強い介入があるとされる。しかし、子細にその経過をみると、幕府が騒動に積極的に介入したというよりは、むしろ大名・家中の側から幕府に訴訟し、自ら幕府の介入を招いているような節がある。また、御家騒動が幕府に露見すれば改易になるといった固定観念が、一般的な歴史書の叙述のなかで繰り返されている。しかし、御家騒動が幕府に露見して改易にならなかった事例は多いし、御家騒動が即、改易につながるのであれば、なぜ大名・家中の側から幕府に訴訟をするのだろうか。つまるところの本書の問題関心は、右のような疑問から生じている。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部 幕藩制的秩序の諸相(幕藩制的秩序の原理
  • 慶長・元和期の秩序転換
  • 幕藩制的秩序の安定化
  • 武家権威の動揺 ほか)
  • 第2部 御家騒動の近世的展開(慶長・元和期の御家騒動-最上騒動を中心に
  • 寛永期の御家騒動-黒田騒動を中心に
  • 寛文・延宝期の御家騒動-越後騒動を中心に
  • 大名の相続と御家騒動)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 幕藩制的秩序と御家騒動
著作者等 福田 千鶴
書名ヨミ バクハンセイテキ チツジョ ト オイエ ソウドウ
シリーズ名 歴史科学叢書
出版元 校倉書房
刊行年月 1999.11
ページ数 408p
大きさ 22cm
ISBN 4751730002
NCID BA43963346
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全国書誌番号
20016110
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言語 日本語
出版国 日本
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