昨年(1998年)は、「世界人権宣言50周年」という節目の年でした。大阪弁護士会ではこれを記念して、「広げよう!世界人権宣言の思い」を合言葉に、多様な人権活動を行ってきました。そしてこれらの活動を通して、個人の尊厳や違いを認め合い、ともに生きる社会(市民社会)を創り出すためには、日常の暮らしや仕事の基底に、「人権文化」が深く根づいていることが必要であることを、あらためて痛感させられました。そこで、私たちが考えている人権や平等、平和というものを、私たちの暮らしの中からもう一度とらえ返してみよう、ということになりました。本書は、このような弁護士の思いを市民の方々に知っていただきたい、との願いから、親しみやすさなども考慮し、座談会形式で構成したものです。
「BOOKデータベース」より