久米郁男 著
日本の労働者に先進諸国の労働者と比肩しうる労働条件や安定した雇用を提供してきた、日本の戦後和解の政治経済的意義とは何か。日本型労使関係の変革が性急にいわれるいま、気鋭の学者が、戦後日本の政治経済を、労働者の利益実現過程を分析する「労働政治」の切り口から解釈する。日本では、「統一と団結」を実現できなかった労働運動の「弱さ」ゆえに労働者の利益が守られてこなかった、とする通説的理解に変更を迫る書。
「BOOKデータベース」より
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